懲りずに英語学習を再開
これまで何度も始めてはフェードアウトの英語学習。学生の頃から断続的に英語を学んでいるけれど上達している感覚もなく、かと言って英語を嫌いになるわけでもなく、ただただ腐れ縁の悪友のように(いい意味で言っているつもり)時々出会い、盛り上がり、そして気づくと途絶えたりが続いている。
やる気が出た時こそ学習のチャンス
確か前回の英語学習に火がついたのは2020年頃だったと思う。コロナ禍で時間を無駄にしたくないという思いから、以前からやってみたかったオンライン英会話に挑戦したのだ。それまで独学が多かったけれど、対「先生」しかも外国人と話すことは結構楽しくて、半年くらいは結構熱心に続けられた。
気に入りの先生も数人出来て、その先生と話したいがために楽しかったのも束の間、1年を超えた辺りから急速にモチベーションが落ち、約1年半の短いようなそこそこ長いような関係が一旦終止符を打つのでした。
個人的には英語は昔から好きで、海外に旅行をしたり、仕事やプライベートで外国人と出会う機会があると、自分でもびっくりするくらいにモチベーションが上がってくる。もっと話したい、世間話がしたい、友達になりたい、冗談を言い合えるようになりたい、と。
英語が出来なけれければ困るような事はないわけで(多くの日本人がそうであるように)、やる気が落ちて学習がストップしても何ら問題がないのが問題といえば問題だと言える。熱中したオンライン英会話からしばらく経過して今また英語熱が燃え上がってきている。今回は特に大きなきっかけはないのだけれど、あえて言うならYoutubeなどで流暢な英語を話すアジア人が多いことに気づいたからだろうか。
韓国や中国、台湾、ベトナム(少しの日本人)とその多くの若者達はどんな経緯かは知らないけれど、欧米に定住してVlogを発信していることが多い。似たような動画を数本見ると、親切にも次から次と似たようなユーチューバーを勝手にアプリが教えてくれる。
そうやっていくつかのお気に入りのチャンネルを見ていて次第に英語熱が燃え始めてきたというわけです。つまり英語学習の再開のシグナル。
自分にあった学習方法を試行錯誤する
これまでの学習スタイルは一貫して独学。前回やってみたオンライン英会話のように月額を支払って学習することはほぼなかった。お金がかからない事はいいけれど、最善で最短とは言い難い学習法と思う。逆に言うと、だからこそ致命的に嫌にならず、スイッチが入った時だけ勉強を続けてこられたのかもしれない。
だからといえ、自分なりにこれまでの学習方法は反省しているわけで、いつも何かしら新しい学習法を探している。youtubeの英語教材を使ったり、テキストを変えたり。週に1、2度外国の方とフリートークできるコミュニティにも入ったことがある。その都度作る英語ノートは何冊になっただろう。
「 Grammar in Use 」シリーズが予想以上に素晴らしかった
独学者にとってテキストは唯一のツールになるわけだけれど、様々な文法書の中で目が覚めるようだった教材が、イギリスで最も権威のあるケンブリッジ大学の発行する「English Grammar in Use」。
文法書迷子になっていた数年前、全て英語で書かれたこの教材に恐る恐る手をつけてみたのが始まり。もちろん最もやさしいアメリカ英語版のBasicを選んだ(イギリス英語版はEssential)。最初のページこそ、つまらなく感じたものの、進めるうちにびっくりするくらいに面白い。中学英語が理解できればスイスイ読み進めることができるのではないだろうか。何だか英語が出来るようになれたと感じるのが不思議だ。(もちろんそんなことはない)
BasicからIntermediateに進み、その辺りからまたもフェードアウトに向かっては行くものの、それまでの日本語の文法書のつまらなさに比べれば段違いに楽しく学べた。英語のみで書かれているにも関わらず学習が楽しく感じるのは、さすが世界的ベストセラー(ケンブリッジ自ら公言している)と思う。最初に出版されたのは1985年らしいから長年支持を得ているのが分かる。
今回は苦手な語彙力を強化
と、これまでの紆余曲折があって今回はどう学習しようかと考えた。刺激を受けたユーチューバーたちの英語を聞いてまず自分に足りなものは何だろうか。(いや、全てが足りていないのだけれど)
これまでの無計画な英語学習方法を反省
もうこれは考えずとも分かっている。学習者にとって自分の不得意なものは、大抵見て見ぬふりをしていたものだろう。僕の場合はまさに語彙力とリスニング。これに尽きる。特に英単語に関しては単語帳で勉強はしたもののはっきり言えば中学生レベルだ。
基本的な英単語は知っていても会話の文脈で瞬時に意味を捉えることができない。もちろんアウトプットの際も言いたい言葉が出てこない。以前のオンライン英会話でも痛感したけれど、いくら文法を知っていても単語が出てこなければ全く会話にならないのだ。
どんな分野であれ独学で学ぶデメリットの一つに無計画性があると思う。僕の語彙力やリスニングはまさにそれだ。バランスよく文法、単語力、リスニングと学んでいればそれなりに上達も感じられたように思うけれど、好き嫌いや気分で学習を進めてしまうと、こうやって自分でも痛いほど得意不得意が出てきてしまう。
これで今回の学習のテーマが決まった。
やっぱり「 in Use 」シリーズは良い
以前文法書で目から鱗だったケンブリッジの「English Grammar in Use」だけど、このシリーズには「Vocabulary in Use」や「Phrasal Verbs in Use」「Collocations in Use」などの語彙力を強化するテキストも出版されている。
ここはまずvocabularyだと、早速Amazonでebookのシリアルコード付きを入手した。ちなみに同じテキストでも解答がついていなかったり、ebookのシリアルコードが付いていないものもある。前回使った文法のテキストで音声確認ができるebookが非常に良かったので今回もこちらを選択。
まだ始めたばかりだけれど、やはり「 in Use 」シリーズは良い。以前に比べてどうしても日本語変換をしながら意味を確かめる必要があるけれど、つまらない単語帳と違って、イラストや会話、写真を多用した内容は飽きがこなさそうだし、単語を使うシチュエーションがわかりやすい。
ひとまずの目標はテキストを最後までやり終えること
学習法に加えてひとまずの目標を作るのも重要と思う。最終ゴールはネイティブと英会話を楽しむことだけれど、それをゴールにしてしまうとすぐに挫折してしまう。少し頑張れば到達できそうな小さな目標が良い。
近いゴールを目指す
今回は苦手な語彙力。まずはテキストを最後まで一度やり切ることだろうか。一度通しただけでは到底語彙力が伸びるとは思ってないけれど、全体感をまず掴んで、そのゴールに達したらまた新しい目標を立てればいいかなと。
今回始めた「English Vocabulary in Use」のレベルはPre-intermediate and Intermediateになっているから、数度繰り返してマスターできたら必要最低限の語彙力はつきそう。できたら、そのほかの「Phrasal Verbs in Use」「Collocations in Use」も興味がある。
とりあえずまだ始めたばかり。さて今回はどのくらいモチベーションが続くものか。英語に限らず何でもそうだけれど、モチベーションが一番大切よねと思ったりする。